壊れたココロ
文化祭当日、あたしは朝からソワソワしていた。
今日は待ちに待った日だから、学校へ行く支度にも気合いが入った。
普段はドライヤーなど使わないが、お姉ちゃんのヘアスプレーをこっそり借り、少し髪型にも力を入れた。
「行ってきますっ!」
いてもたってもいられず、あたしはいつもより早めに家を出た。
早く学校に着いても、一般公開は9時からなので待つことしか出来ないが、その時間さえ楽しく感じた。
9時少し前になると、少しずつ一般のお客さんで校門が賑わってきた。
あたしは昇降口で陸さんの姿を今か今かと心待ちにしていた。
ドキドキが止まらずまさに気持ちは最高潮に高ぶっていた。