壊れたココロ
クローバー
文化祭が終わると、周りの様子はいよいよ受験モードに変わってきた。
あたしも流れに乗るように勉強一色の毎日になり、家と学校の往復と図書館へ行くこと以外の外出はほとんどなくなった。
この時期忙しい陸さんに代わり、海斗は以前に増して家に通ってくれた。
あたしもまた、その好意を無駄にしないように必死に応えようとしていた。
今日もいつも通り、学校からまっすぐ家へと帰った。
玄関を開けると、そこには見慣れた靴が揃えてある。
陸さんのだっ!!
何週間ぶりだろう…、お姉ちゃんのところに来てるのかな?
でも、お姉ちゃんもまだ仕事のはずだし…。
そんなことを考えていたら、リビングからお母さんが顔を出した。