壊れたココロ


「おかえりなさい。
陸くんが華奈の帰りを待っててくれたのよ。」


あたしの事を!


あたしは急いで中に入るとリビングを覗いた。


「おかえり。待ってたよ。」


そう言って笑顔を見せる陸さんの顔は本当に久しぶりだった。


「いきなり来てごめんね。今日は休みになったから、華奈ちゃんの事が気になって来ちゃった。」


陸さんの口から気になったなんて聞けるなんて…あたしは嬉しさで舞い上がった。


「華奈、急いで着替えてきなさい。」


「はいっ!
陸さんちょっとだけ待ってて下さいね。」


あたしは急いで部屋へ行き着替えを済ませて再びリビングへと戻った。


「帰って早々に始めちゃっても大丈夫?」


リビングを出て階段を昇りながら陸さんは言った。


「いつも帰ってすぐ始めてるし、海斗は部屋ですでに待機してることもあるんで大丈夫ですよ。」


それに…、何よりあたしが少しでも長く陸さんと2人で居たかった。


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