壊れたココロ


「…ぉぃ、
おいっ、華奈っ。」


あたしの体を揺らしながら、名前を呼ぶ声が聞こえてきた。


「お前、いつまで寝てんだ?」


ふと目を覚ますと、部屋には海斗がいた。


「あたし寝てたんだ…。
今何時なの…?」


目を擦りながら、半分寝ぼけたままあたしは上半身を起こしてベッドから起き上がった。


「もう2時だぞ、寝すぎだろっ!
朝も昼もまだ食ってないって、お前の母さんおにぎり持ってきたからまず食べろ!!」


重い体を起こしベッドから出ると、テーブルの上にはおにぎりと湯気の出たお茶が乗っていた。


おにぎりを見ると急にお腹が空き、あたしは飛び付くようにおにぎりを食べ始めた。


「そういえば海斗は今来たの?」


「あぁ、受験勉強頑張ってるんじゃないかと様子見に来たら、誰かさんはまだ寝てたから驚いたよ。さぞ昨夜は遅くまで勉強してたんだろうな。」


「えっ、…まぁね…。」


「ふーん…。」


あたしの嘘などお見通しの顔で海斗は見ていた。


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