壊れたココロ


「違うよ、ちゃんと海斗と陸さんのおかげだって思ってるから…。今までありがとうね。」


改めて言うとなんだか急に恥ずかしくなり、あたしは海斗から目をそらした。


「なにを今さら。」


海斗はフッと笑い言った。


海斗には本当に色んな意味で言葉に表せないほど感謝していた。


1人だったら絶対に解決出来なかったことも、海斗がいてくれたから乗り越えられた事が沢山ある。


言葉足らずのあたしだけど、そんな所も海斗はわかっているんだろうなとふと思った。


高校生になると、気持ちも大人になるのかな。


コーヒーを飲む海斗を横目で見ると、なんだか急に大人に見えた。



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