"ありがとう"を君に



最後の言葉で彼女は嬉しい顔をしてくれた。

だが、"記念日"に毎回一緒に居ることなんて出来るわけない。
用事が入ればそれを優先するし…。



だから、最後の言葉は半ば本当であって嘘でもある。

その言葉は彼女を後々傷つける第一歩だったとは知らず……。



もっと言葉を選んで彼女に伝えたら良かったのかもしれない………。



*隼人 side end*





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