"ありがとう"を君に
階段を上り、右の部屋を開けた。
「綺麗な部屋だな〜」
思わず独り言を言ってた。
だって、男の子の部屋にしては綺麗だと思う。本屋や教科書は綺麗に棚に並べてある。
ふと、彼の机に伏せてある写真立てに目がいった。
倒れたのかな?
元に戻そうと写真立てを直した時、
チラッと写真が見えた。
男女2人の笑顔で笑ってる写真だった。
とっさに元にあったようにその写真立てを伏せたままにして、ジュータンの上に座った。
その時丁度隼人が部屋に入ってきた。
「飲み物紅茶しかなかったけど、大丈夫?」
「うん、紅茶好きだから嬉しい!」