"ありがとう"を君に



だから、私は決めたんだ。

皆が美咲を嫌っても、いじめても、私だけは美咲を好きでいようって、味方でいようって………。



そうじゃないと、美咲が壊れてしまうから。あの時、美咲がいたから私は今もまだこうやって楽しく暮らせているんだもの。



「美咲は、辛い事とか溜め込みすぎなんだよ。もっと私に頼っていいからね!」


「…ありがと」


私にはこれくらいしか言えない。
私は今、美咲の役に立っているのかさえ分からない……。



*由香 side end*





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