"ありがとう"を君に



なんで、私が榊原の後ろに乗らなきゃなんないんだろ…。

正直、独りは嫌だけどこんなんになるなら断わって帰れば良かったな…。


まぁ、断わって帰るのは無理か。


榊原の後ろに乗り、由香も河本の後ろに乗ったらしく先に出発した。



「……あの…重たかったら下りますけど。それに、よく知らない人を乗せられますね」

何故か、聞こうと思ってもない事まで口ずさんでいた。



そっか…。
彼は、いろんな女の子を乗せてるからそんな事どうでもいいんだよ……きっと。





< 38 / 111 >

この作品をシェア

pagetop