"ありがとう"を君に



扉を開けると、そこにはもう彼がいた。


「えっと…。
待たしてしまってごめんなさい!」

「別にいいけど、話って何?」


「………あの私、榊原の事が………」

「ちょっと待て」


「え?」

私の人生初の告白を遮った…!
勇気だして、告白しようと思ったのに!



「それだと、大体予想つく。
だから、それは俺から言わしてくれねぇ?」

「………?」



その意味がよく分からなくて首を傾げる。私の頭の中は?でいっぱいだ。





< 72 / 111 >

この作品をシェア

pagetop