Cross Over
『沙織ちゃん?どうしたの?』
沙織に話したいことがあると言われ、
言われるままにあとを着いてきた。
沙織が向かった場所は、会社から少し離れた、広い木材倉庫の中だった。
薄暗い倉庫の中。
辺りを恐る恐る見回しながら、奥へと入っていく。
こんな所でどうしたんだろ・・・。
奥に向かった沙織が振り向く。
ふと、
沙織が微笑んだ。
『まだ記憶。戻らないの?』
・・・・・?!
目を見開いて沙織を見る。
『もう諦めてって言ったのにさ。まだわかってくれないの?』
目を細めた沙織がこちらを見つめる。
なに・・・?沙織ちゃん・・?
今なんて・・・
冷たい目付きで沙織が言い放った。
ーーーーー。
『邪魔なの。あんた。』