【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?






グラウンドに走り出ると、もう選抜リレーが始まっていた。


待機列に並ぶ湊は、私達のクラスのアンカーで、タスキを掛けてる。


私達のクラスは今、6チーム中6位。つまり最下位だ。


固唾をのんでレースの行方を見守っていると、湊の前の走者の祐馬くんが走り出した。


祐馬くんも足が速い。

前を走っていたD組のランナーを抜かし、5位に躍り出た。


そして、まもなく湊にバトンが渡る。


私は居ても立ってもいられなくなって、トラックの途中あたりで隙間を見つけ、最前列に出た。


やっぱり自分のことみたいに、心拍数が大変なことになっている。


でも私の役割はしっかり応援すること。

湊の走りを、ちゃんと見届けなくちゃ……!

< 212 / 238 >

この作品をシェア

pagetop