【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?
私だけの旦那さん
クリスマスイブの翌日。
「ほら、行くよ」
「ちょ、ちょっと待って〜」
部屋の外から湊が呼んでいるけど、まだ洋服が決まらない私は切羽詰まった声をあげた。
それというのも、まったり自宅で誕生日を過ごそうとしていたら、いきなり湊が『今からデート行こう』なんて言いだすから。
言われたのはつい30分前。
すごく嬉しいけど、いくらなんでも急すぎる。
そんなこんなで今、部屋着でいた私は着替え中というわけなのだ。
それにデートといっても、もう時計は17時を指そうとしている。
今から出かけてなにをするつもりなのだろうか。