【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?
囁きかけながら、湊の手を強く握りしめる。
「最近私、変なの。私より湊に釣り合う人、いっぱいいるんだろうなって思うと、なんかモヤモヤするんだ。
彼女とかいたのかな、たくさん恋してきたのかなって、そんなことを考えただけで胸が痛くなるの……」
私の本当の気持ち。
恥ずかしすぎて、本人には口が裂けても言えないけど。
「でもね、私、毎日楽しいんだ。湊と他愛のない話して、同じ時間を共有して、すごく、毎日……幸せ……なんだ……よ……」
声を紡ぎながらも少しずつ目の前が暗くなって、私は眠りに落ちた。