2人の陰陽師〔後半〕
ニンゲンの生命力というのはすばらしいものじゃの?なんて首をかかげながら真っ赤な唇を舐め言う姿は妖艶で。
今にも私を食ってしまいそうな勢いだ。
「あなた、鏡狐でしょう?私なんかどうするつもり?」
答えは分かりきっていたけど敢えて質問する。
そしてその答えはやっぱり、私が考えた通りの言葉が帰ってきた。
「喰うためじゃよ」
「そう」
「わかりきってることを聞くとは、面白いの、ニンゲン。あ、ついでにもうひとつ教えてやろう」
今にも私を食ってしまいそうな勢いだ。
「あなた、鏡狐でしょう?私なんかどうするつもり?」
答えは分かりきっていたけど敢えて質問する。
そしてその答えはやっぱり、私が考えた通りの言葉が帰ってきた。
「喰うためじゃよ」
「そう」
「わかりきってることを聞くとは、面白いの、ニンゲン。あ、ついでにもうひとつ教えてやろう」