2人の陰陽師〔後半〕
さっきなんていったこの狐…?
聞き間違えでなければ明日は満月なのだと、そう耳は捉えていた。
「明日は満月ですって…?」
信じたくない気持ちを抱えながらそう呟けば、面白そうに狐はそうじゃと肯定した。
つまり私の命は明日ということになる。
このまま誰も私を見つけてくれなかったら…そう思うとゾッとして、寒くもないのに体温が下がったような感じに陥った。
その私の様子に更に狐は笑みを深め。
「そーじゃのー、面白そうにただ、我にも慈悲というものがある。じゃからの?」
聞き間違えでなければ明日は満月なのだと、そう耳は捉えていた。
「明日は満月ですって…?」
信じたくない気持ちを抱えながらそう呟けば、面白そうに狐はそうじゃと肯定した。
つまり私の命は明日ということになる。
このまま誰も私を見つけてくれなかったら…そう思うとゾッとして、寒くもないのに体温が下がったような感じに陥った。
その私の様子に更に狐は笑みを深め。
「そーじゃのー、面白そうにただ、我にも慈悲というものがある。じゃからの?」