2人の陰陽師〔後半〕
そりゃあそうだ。だって歴代の涼宮家、木下家の陰陽師だって、召還ましてや使役なんてできなかったのだから。


それほどまでに霊力を持って生まれてきたのが俺や、ルナだ。



つまりルナもできるわけで。




「我が名は木下ルナ。我が声に応え姿を表せ、出でよ白虎!」



そう唱えたと同時に青龍と同じく、四メートルはあるであろう白虎が姿を現した。





俺が青龍をだしたことにより一時は慌て、驚いていた狐だったがルナも同じく召還したことにより、笑みが戻る。


「ほほ、そうよの!涼宮の男ができたところで、こやつも同じ。愉快、愉快!」



いらっとくるが、それよりも目の前のルナに集中する。


隙をみせたらおしまいだ。
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