2人の陰陽師〔後半〕
2人の陰陽師
放課後。


蓮に言われた通り昼休みのあき教室へ。


まだ蓮は来てないようで姿がない。


読書でもしてまってようかなーなんて思っていたら絶妙なタイミングで蓮が入ってきた。




「まったか?」


「前々、いまきたとこ。で、用件は?」


かわいくない言い方。




蓮の顔を見たいけど昼休みのことを思い出して、恥ずかしくなってめをそらしてしまう。



「お礼を言おうと思って」


「お礼?」



てっきり告白の返事かなにかだと期待していたから拍子抜けした。




まさか、告白してないことになってるとか…?え、あり得そうでこわい。




「そ。あのときルナの符がなかったら勝てなかった。ありがとう、それに自分を刺すっていう選択をさせてしまってごめんな…痛かったろ」




「気にしてないよ。むしろ蓮を刺さなくてよかった。刺してたら私一生後悔するし、むしろ最後まで一緒に戦えなくてごめんなさい」



「いや、ルナは全然悪くない」




「蓮だって…………。いや、もう長くなりそうだしこの際二人とも悪かったってことで!」




「そうだな」



お互いに顔を見合わせて笑い合う。



あれはどっちがかけても倒せなかったし、終わりよければすべてよしだ。



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