2人の陰陽師〔後半〕
「ほ、ほんと?」


「……嘘ついてどうするだよ」


そう照れてちょっと赤くなった蓮に嬉しくなって抱きつく。



そうしたらさらに顔を赤くさせた。


でも急に抱きついた私をはがすことなく、むしろさらにぎゅーと抱き締めてくる。



「はぁー……緊張した」



「え、蓮も緊張するの?モテそうなのに」



「当たり前だろ……俺をなんだとおもってるんだよ」



「モテモテなSクラスの呼び出され王子、蓮」


「Sクラスの呼び出され王子……」

げんなりした表情。



あら、お気にめさなかったのかな。

じゃあ……。




「わたしだけの王子でいてくれますか?」



「よろこんで」




そう言ってキスをした。



これからも妖怪に悪霊に振り回される毎日だろうけど。



2人なら無敵だよね?







「さて帰るか」

「うん!」









               おしまい。
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