それでも、好き

出会い

私は、弁当を食べ終えて、昼休み中は桜の下で絵を描いてた。  

「おい。そこ隣座って良いか?」

「え。あ、うん。」 

「サンキュー。お前…名前は?」

「私は、湊川 唯です。」

「そうか。俺は咲原 優太。よろしくな、唯!」

「えっ…あ、うん。」

咲原君って言うんだ…しかも私の下の名前で呼んだし…。

「あ、そういえば唯、お前ここで何してたんだ?」

「絵、描いてたの。ここから見える景色って凄く良いから。」

「へぇ…。お前、いつも此処に居るよな。」

「え?なんで知ってるの?」

「たまたま廊下で歩いてたら、お前が桜の下で居るの見えるんだよ。」

「なるほど…。」

見られてたんだ、木影で見えないって思ってたんだけどな……。

咲原君と昼休みに話してたらチャイムが鳴った。

「あ、明日もまたここ来ていいか?」

「良いよ。」

「サンキュー。」
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