好きだから。大好きだから。
せっかく、立ち直って
学校来てみればこれ??
『誰?書いたの。』
一部の女子がクスクス笑う。
別に裏切り者とか言えばいいけど。
なんか、悔しかった。
なんか、苛立った
黒板を消しながら思う。
なにに対して裏切り者なの?
『ていうか、裏切り者ってなに。』
「はぁ?そんなのもわかんないのぉ?」
「あんた、あの日数人の男と
ヤッたんでしょ〜??」
そう言ってニヤニヤしながらいう。
タイミング悪く入ってくる
冬馬。
「なんの話?春井さんはなんでそこに立ってんの?」
苗字で…。
「あっ♡とうま〜!!あのね?
この前この子数人のおと…」
「うっせぇよ。耳障り。
てか、春井さんちょっと来て。」
そう言って手を引かれる。
男の子。
男がいるだけで
震える。
だけどぎゅっと握ってくれてる
冬馬の手がなんか暖かかった。