好きだから。大好きだから。

屋上にくると

冬馬が座る。

だから、私も
距離をおいて座る。

「誰の男とヤッたんだよ」

『とう…あなたに言う必要は
ないと思いますが。』

「早く言え」

この時なんか冬馬が怖かった。

『分からない。』

「わかんねぇのにヤッたのか?
アホじゃねぇの。」

『別に、あなたに関係ありません』

急に壁に追いやられて
壁ドンと言うものをされてる私。

「なぁ、そろそろ敬語やめろよみかん」

始めて、みかん って呼ばれた。

なんかわかんないけどドキドキしてる

『…うん。』

「何人とヤッたんだよ。なんでそんなに
震えんの?なんかあった?」

優しく聞いてくる。

その優しさに涙を流す。

『腕掴まれて裏路地で犯された。
何人もの男に。そんで……そんで…』


「なんでそれをこの前言わなかった?」

『とうま…じゃなくて、冬馬君に
言う必要はないと思ったから。』

「そうか……ごめん」

それと同時にチャイムがなる。

だけど、冬馬も私も
動こうとしない。

あぁ。そうか。

うん。そうか。

やっぱりまだ冬馬の事私好きなんだ。



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