読書少女
もう杏香はなにも言おうと思わないらしい。
逆に哀れんでいるんだろう。
「…その態度を変えないんだったら…」
そろそろ、かもな。
「こっちにだって手はあるのよ!」
「は?」
影からゾロゾロと男たちが出てくる。
「お~手下さんたち?」
感心してる場合かよ…
「ふっ…そんなところ、かしらね。まぁ頑張ってね」
「何をがんばるの?」
「とぼけちゃってさ~分かってんだろ?」
「ごめん。分からないから聞いてるんだけど」
「まじかよ…じゃあ楽しみだな」