春-始まりのうた-
「ねぇ凛さん、どこ行くんですか?」

「アイツらんとこ。 嫌?」

「メンバーのとこ、ですよね。
やばい。突然すぎて心臓が...」


「あ? 俺の時全然そんなんじゃなかっ ただろ、なんだよこの差は。」

「いやいやいや、十分驚きました!」


なんやかんや凛とは素直に話せる。
だけど、流石にメンバーのとこへ行くのには緊張するし、


なんか場違いなかんじ。



ーーーーーコンコン

「入るぞー」

「おっせーよ凛、殺すきか!」

「女の子見つかったー?」


扉の向こう側でみんなの声がする。



ヤバイ。心臓が裂けそう。



「わりーわりー。ちゃんと居たぜ?
瑠衣!入ってこいよ。」


むっ....
ムリだ!走って逃げよう!



「おい、何してんだ?
みんなお前まってんぜ?」


逃げようと思った矢先
凛に腕を掴まれて、引かれるがまま
部屋に入った。


「瑠衣ちゃんってゆーの?」
「なに、めちゃくちゃ可愛いじゃん!」
「こんな時間まで出待ちしてたの?」
「外もー真っ暗じゃん!」
「あ、もしかしてあの男か?」

ーーー「うるせーよおめーら、笑」




びっくりした。
まさかこんなにも皆が話しかけて来るなんて思いもしてなくて、


とゆーか、途中からなに言ってんのか
分かんなかったけど、笑

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