レヴィオルストーリー
13.レイの故郷
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
赤いレンガ造りの街並み。
中央にそびえ立つ、大きな豪邸。
「来たぁ~レイマシティ!!」
「すげぇな!!木造のトウキシティとは大違いだ!!」
「位置的にも住民の能力的にもトウキシティとは正反対だからかしらね。」
「いやぁ~懐かしいなぁ。」
「レイん家ってどこ?」
みんな思い思いに感想(?)を述べる。
「へぇ~、カルアシティの方がいい。」
…………………。
「スーリン達…なんでいんの?」
アレンが冷たく聞いた。
「え?ダメなの?」
ユナルが白々しく言う。
「俺達、一回レイマシティって来てみたかったんだよな。」
「そうそうっ♪ってことで、アレン~!!デートしよ!!」
「無理」
アレン達はすたすたと先を歩くレイとロンに着いて行く。
「あ~、待って~ん」
「スーリン」
ユナルの厳しい声がした。
「ここに来たのは観光じゃないのよ。ほら、行きましょ。」
ガシッ!!
ユナルの言葉を合図に、エニスがスーリンの服の襟をつかむ。