レヴィオルストーリー
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翌日。
「だから…、私はアレン達と旅に出ますっ」
「駄目だ。」
朝からレイとローゼは言い合いをしていた。
「滅多に喧嘩なんてしないのに…。」
そう言う母・セレナは横で見ているだけだ。
「駄目だと言っているだろう。お前はここに残れ。」
ギルクとイルは二人でくっついてただただ見ている。
アレンは暇そうに壁にもたれながら立っていた。
「だいたいな、レイをここまで届けてくれたのはいいことだが、何をされていたかわからないんだぞ!?」
「アレン達はひどいことしたりしないわ!仲間だもの!!」
「駄目だと言っているだろう!」
言い合いは続きまくる。
「お父さん、あなたレイから子離れできてないだけでしょう。一人で旅に行かせるって話も最後まで反対してたし…。」
セレナが口を挟んだ。
「違う!お前は黙ってなさい」
「何でレイを一人で行かせたんですか?」
急に黙っていたアレンが聞いた。
「それは…私達も仕事があったし、仕方なかったのだ。大体、ロンが勝手に家出しなければ…」
「父さんが仕事に連れてってくれないからだろう」
ロンが少し怒って言った。
「勝手なこと言うな。お前はまだまだ半人前だ。だからだ。」
「半人前なのは自覚してるさ。でも、このままここにいてもずっと半人前のままだ!」
ロンまで口論に入ってしまった。
アレンは不機嫌そうにまた黙り込んだ。
「…私は、アレン達と一緒にいたいの。また四人で旅したいの!」
レイはそう叫ぶと部屋に飛びはいり、カギをガチャン!と閉めてしまった。
「レイ?」
イルがおろおろして扉のそばによる。
「お父さんが許してくれるまで出ないからっ」
涙声でそう言うレイ。