レヴィオルストーリー
いろんな種類、というのは、そのまま魔力の種類のことを表している。
魔力にはさまざまな種類があるのだ。
一番基本的なのは‘魔’。
イルなどの魔法使いの力だ。
相手の魔力の種類を見分けることもできる。
レイなどの精霊士の力は‘精’。
唯一精霊を呼べる力であり、精霊によってさまざまな色の光を放つ。
他にも、天使の‘天’や悪魔の‘地’、妖術師の‘妖’や占星術師の‘占’などがある。
「そうなんだぁ。だからこんな不思議な感じがするのね!」
イルは納得したらしく、レイの隣に座るとレイの肩に頭を乗せて甘えた。
「レイも今、そんな感じ?」
「ええ、そうよ。」
イルの頭をなでながらレイは答えた。
「ここではそれによって自分の力にはじめて気付く人もいるわ。ギルクはしないかしら?」
「残念ながらしないなぁ。」
ギルクは笑いながら答える。
武道家のギルクには必要のない力なので、興味がないらしい。
「そう。アレンは?」
アレンの方を向く。
「…アレン?顔色悪いわよ…?」
気分悪そうに、アレンは今度は手のひらで額を抑えていた。
顔色がすぐれない。