レヴィオルストーリー
 
 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

城には意外と早く着いた。

しかし、真っ白な入口には結界が張ってあり、中には入れない。

「やっぱり、そうだよな…」

残念そうにそう言った後、城の周りを歩き出した。

「…なんかねーかなぁ」

そう呟いた。すると………





見つけた。





城の裏側にある、墓地を。




「こんな所に墓…?」

しかも、墓は全てが真っ白な十字架。

十字架の先には王冠と国旗の模様が彫られている。


「…もしかして…。」



────勇者の、墓?



そう思い、一番近くにあった十字架の真ん中らへんに彫られている文字を見た。



《初代勇者、ここに眠る》



アレンはそれを読んで目を見開いた。

やはり勇者の墓だったらしい。

しかも今目の前にあるのは、初代のもの。



アレンはたくさんの墓を一つ一つ見ていった。

2代目、3代目、…………今そばにいる40代目まで、全て揃っている。

アレンは41代目の墓を見た。やはり、真っ白で十字架には王冠と国旗の模様が彫ってある。


そして、次の墓に目を移した。


《勇者43代目、ここに眠る》


 
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