レヴィオルストーリー
「いや、…あまりにもジッと見てくるから」
アレンは正直に言った。
「おお、すまんのう。お前さんがあまりにもイケメンじゃったんで驚いたんじゃよ」
自分の言ったことに大笑いする老人。
アレンは意味がわからなかった。
(…は?俺がイケメン?)
「ところで、お前さん、名はなんという?」
老人が優しい笑顔で聞いてきた。
「アレン=ブロドニス」
アレンはまだ頭に「??」を浮かべながらも老人の問いに答えた。
「…アレン=ブロドニス…。良い名じゃ…。」
何故か老人は悲しそうに微笑んでいた。
「…あの…?」
「おお、そうじゃ、まだ名乗っていなかったな。わしはメディン=ローリーじゃ。」
アレンが自分の名前を聞こうとしていると勘違いをした老人、メディンは自ら名乗った。
「ちなみに、仕事は勇者の側近。まぁ、今は勇者はいないからフリーじゃが」
その言葉にアレンは驚く。
「勇者の側近…?!それって勇者の助手みたいなやつですよね」
どんなに驚いても年上(ちなみに勇者の側近)には敬語を使う。
めんどくさがりのくせにそう言うところはマメなアレン。