レヴィオルストーリー
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「わぁ、首都についたわよ!」
「やっとだ…やったな、イル!」
「うん!これでお母さん達は元に戻れるのよ!」
首都の入り口に突っ立った赤とオレンジの男と女。
二人は顔を見合わせると互いを抱き合い、飛びはねとても喜んだ。
「…今度のは?」
「『ファンタジー泥々ちょっと恋愛物語』よ。家族が敵に石にされたらしいわ」
「…ふ~ん」
アレンは素直に思ったことを口に出した。
そこにギルクがいちいち突っ込んでくる。
「おいおい、アレン!!普通もっとさぁ、感動とかするだろぉ!」
人差し指をアレンに向けてビシッと差した彼は、泣き真似をするイルの肩を抱きながらダメ出しした。
アレンはむすっとしながら二人を睨み、無意識に不機嫌さを見せつける。
「…しない」
「お前、冷徹残酷人間か!!」
意味のわからない言葉だが、とりあえずムカついたアレンは剣を抜いた。
「ひいぃ、ごめんなさい!」