レヴィオルストーリー

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「わぁ、首都についたわよ!」

「やっとだ…やったな、イル!」

「うん!これでお母さん達は元に戻れるのよ!」


首都の入り口に突っ立った赤とオレンジの男と女。


二人は顔を見合わせると互いを抱き合い、飛びはねとても喜んだ。







「…今度のは?」

「『ファンタジー泥々ちょっと恋愛物語』よ。家族が敵に石にされたらしいわ」

「…ふ~ん」


アレンは素直に思ったことを口に出した。

そこにギルクがいちいち突っ込んでくる。


「おいおい、アレン!!普通もっとさぁ、感動とかするだろぉ!」

人差し指をアレンに向けてビシッと差した彼は、泣き真似をするイルの肩を抱きながらダメ出しした。

アレンはむすっとしながら二人を睨み、無意識に不機嫌さを見せつける。


「…しない」

「お前、冷徹残酷人間か!!」


意味のわからない言葉だが、とりあえずムカついたアレンは剣を抜いた。



「ひいぃ、ごめんなさい!」




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