レヴィオルストーリー
白い光から伝わった母の想い。
それをアレンが聴いた瞬間、光は消えた。
灯台はいつもとたいして変わらなかった。
ただ、白かった床が真っ赤に染まっただけ。
ただ、立ち尽くす少年の前に女性が倒れているだけ。
ただ、台座に乗る岩が割れてるだけ。
小さな子供アレンはその場にぺたんと座り込んだ。
女性の白い頬に手を伸ばす。
─────冷たい…。
アレンは母を抱き締めた。
微かに残る温かみを感じる。
そのまま子供は声をあげずに泣いた。
窓の外の景色は、まるでその小さな男の子の心境を写したかのようなものだった───────。