レウﾞィオルストーリー

アレンの隣でギルクが反応した。

応戦しようと構える。


が、急に横から何かに突き飛ばされた。


「!?」


そのまま床をザザーっと滑る。



「何すんだよアレ…」


自分がアレンに突き飛ばされたことを悟ったギルクは怒鳴りかけた。


が。


「アレン！」


途中で悲鳴に変わる。


ビーンがアレンの肩に両手をついて、迫っていたからだ。


アレンは肩を押されてよろめいたが、すぐに体勢を立て直してビーンを蹴った。


が、小柄なビーンはしゃがんでそれをあっさりかわしてしまう。

またアレンに迫ってきた。

今度は抱き着いて来る。

その細い足をアレンの腰に巻き付けた。


「…何がしたいんだおま…」


アレンのイラついた言葉の途中、ビーンの目が妖しく光った。

それを見てしまったアレンは目を見開いて体を強ばらせた。






「…アレン？」