レヴィオルストーリー

「……、……………。」

言葉も出ないらしい。

ギルクは床に倒れてピクピク痙攣していた。


「やだぁ、そんなにおいしいのぉ?」

悪魔はきゃ、と照れて頬を手で覆う。


「…イル、お前、殺す気か………。」

洗面所から戻ってきたらしいアレンは荒い息をしながら悪魔を睨んだ。


「え?おいしくて天国逝きそうだったなんて、やだ、嬉しい~」

「お前、自分で食ってみろ!」

そう言うなり、アレンはカレーをイルの口に突っ込んだ。




「わぁ、おいしい♪」

信じられないことに、イルはもぐもぐとおいしそうに食べる。


「…もういいよ、お前…。」

「アレン、どんな味だったの?」


レイが興味津々に聞いたが、ギルクを見たアレンを見て、聞かない方が幸せなこともあるのだと理解した。



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