レヴィオルストーリー
「それにしても、この仲間の印をつくったのがメディンさんだったなんてなぁ」
戸惑うアレンを無視してギルクがポツリと呟く。
「…え?」
完璧に話についていけてないアレンは若干諦めた様子で聞いた。
たぶん、考えるのがめんどくさくなったのだろう。
「これつくったの、メディンさんなの♪だからこんなに細かくわかったわけよッ☆」
アレンは自分の腕につけた水色のそれを見た。
そして、何時間か前に別れたメディンを思い出す。
「魔法具とかつくってたみたいだし、まぁ納得はできるな」
「そだ、アレンのあれは何だったんだ?」
これまた唐突に、ギルクが赤毛を掻きながら聞いた。
『魔法具』の魔法という言葉を聞いて思い出したのだ。
「…あれ?」
具体的に言え、とアレンの目は言っている。
「ほら、金色に光って、さ。攻撃したり金縛りしたり、テレポートしたり。」
「治癒魔法までしてたわよね」
冷静さを取り戻したレイが会話に入ってきた。
「金色の魔力、あたしも見たかったぁ。でも、今はまた魔力なくなってるわよねぇ?」
イルだけがぷぅと頬を膨らませて拗ねて聞いた。
「…あぁ、うん」
曖昧に答えたアレンは表情を曇らせ、手で後ろの首筋に触れた。
「…わかんないんだ。ただ、必要ないし邪魔だから封印した。」