レヴィオルストーリー
「部屋は四人一緒な、ベッドも人数分あるし」
「「はーい」」」
元気よく返事したイルとギルクはさっそくベッドに飛び乗って遊ぶ。
「私、疲れたしもう寝るわ。静かにしててね、ギルクとイル。」
「えっ、俺らだけ!?」
そんな疑問をぶつけたがレイは無視して、さっさとシャワーを浴びて着替えて寝てしまった。
「はえ~」
「疲れたんだろ。寝かせとけよ」
そう言ったアレンは窓際で考えに耽って何やら食べている。
「アレン!何食べてるのッ?」
「宿の使用人さんにもらったお菓子」
「いつのまに!ちょーらい♪」
返事がくる前にイルはアレンのお菓子をひったくった。
「…あっ、お前太るぞ!」
「そしたらギルクの修行に付き合って痩せるからいーの☆」
イルは余裕をかましてお菓子を全部食べてしまった。
「…お前今度何か奢れよ」
「やぁだ~」
「俺にもくれたらよかったのに~」
まるで修学旅行みたいな雰囲気だ。
「…もういい、絶対奢らすからな!」
そう言い残してアレンはどこかに去っていった。
「…あれ?あいつどこ行ったの?」
「さぁ、トイレじゃないの~」
隠していた自分のお菓子を取り出したイルは、ベッドに寝転がりだらけながら適当に返事した。