レヴィオルストーリー
26.恋する乙女
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商業の村、フェニックビレッジでまたまたまた買い物をして村を出たアレン達。
レイの意見でサリアンシティに向かうことになり、南東から北東への旅をここ数日繰り広げていた。
「ねぇ~アレン~」
甘えた声を出したのはイルだ。
アレンはさもめんどくさそうに振り向いた。
「あ?」
「休憩しな~い??」
「あと少しでリバス河の上流だから、そこについたらな」
「え~…疲れた。ここで休もうよ~、草原で寝転んでみたかったの♪」
イルはアレンの腕を引っ張って駄々をこねる。
片手で合図してレイとギルクを側に呼んだ。
「イル?何してるの?」
レイは不思議そうにその様子を見ていた。
「なんかおもしろいこと思い付いたのかあ?」
「お前の頭んなかそればっかだな」
呆れて抵抗する気もないらしいアレンはイルを無視してギルクにツッコミを入れた。
「男は笑いがねぇと!」
「はいそうですか」
ガッツポーズをしながら雄叫びをあげたギルクを軽くあしらって、アレンはレイと目を合わせた。