レヴィオルストーリー
27.砂の町でバカンス
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雨の日の騒ぎから約2日。
アレン達は目的地のサリアンシティについた。
今は、宿の部屋で………。
「よぉし、ギルク、もう一度確認よぉ♪」
「おぅ!」
ギルクとイルは盛り上がっていた。
この暑い町でやたらとテンションを上げる二人。
「浮き輪!」 「ヘイ!」
「帽子とゴーグル!」 「ヘイヘイ!」
「日焼け止め!」 「ヘイ!」
「ビーチボール!」 「ヘイ!」
「ギルクのお金!」
「ヘイ…えっ!?」
「ん、バッチリ☆じゃあ、プール行きましょ~♪」
持ち物確認を終わらせたイルは超ご機嫌にそう叫ぶと、パタパタと走って行った。
「アレン、レイ!今の持ち物確認おかしくなかった!?」
「は?どこが」
「ギルク、何そんなに必死な顔してるの?」
懸命に訴えるギルクを軽くあしらった二人は、水着の上から上着を来て去っていく。
「えー!?最近俺の扱い、みんな酷くない!!?」
嘆きながらもギルクも着いていく。
サリアンシティに来たからには、やっぱりバカンス。
張り切る三人を「めんどい」で止めれなかったアレンは、一度入り損ねたオアシスのプールに行くのを渋々承諾したのだ。