レヴィオルストーリー
「それそれ、きっとアレン君のことよね」
女性は男性に微笑んだ後、アレンの手を握る。
「頑張ってね!あの闇の支配者倒せるのは貴方だけなんだから!」
「ヴァンヌ、困ってるからそこらへんにしてやれ」
見かねたルティが女性を止めた。
女性はヴァンヌと言うらしい。
「誰」
女性と男性を指差しながら、素っ気なくアレンが何故かレイに聞く。
「えっ、私が知るわけないじゃない」
レイは突然の質問に戸惑った。
「あ、私はヴァンヌ。この村の長で、実は63歳だったり~」
金髪の女性、ヴァンヌの言葉に四人は衝撃を受けた。
「えぇっ!!明らか20台でしょッ!!」
イルがヴァンヌを驚きの表情で見つめながら言う。
確かにヴァンヌは、超美形な顔につるつるお肌、綺麗な金髪で若く見える。
「あれ?金色の瞳…。」
レイが気付いて指差した。
「そ、金色の瞳は天使の象徴。私は天使なのです!だから長寿で見た目が若いの。」
ヴァンヌは微笑みながら暴露した。
「それで、こっちはデスティン。65歳。銀色の瞳でわかるだろうけど、悪魔なのです。」
デスティンは軽く頭を下げた。
アレン以上に超無口だ。
「ちなみにただ今禁断の恋進行中っ」
ヴァンヌの言葉にデスティンはじろりと彼女を見据えた。
その目は何でもかんでも人に話すなと言っている。
「はいは~い、すみませんねぇ」
ヴァンヌはぺろっと舌を出して謝った。