レヴィオルストーリー
「…何も」
「嘘つくな!俺らがわからねぇとか思ってんのか!何で一人で行くんだ!」
つい熱くなったギルクはアレンに詰め寄る。
考えるのをやめ結論を出したアレンは無表情に、
「…もともとギルク達とは別れようと思ってた」
と冷たく言い放った。
「…は?」
ギルクの動きが止まる。
「…何で、俺ら仲間じゃん」
「…仲間だなんて思ったことはない」
アレンはそう言うとギルクに背を向け、北の方角に村を出ようとする。
「待てよ!どういうことだよ!」
慌てたギルクはアレンの腕を掴み、引き留めた。
「…だから、お前ら何か仲間じゃないって言ったんだ!」
その手を振り払い、アレンは怒鳴った。
滅多に怒鳴らないアレンにギルクは驚き…。
「…そうかよ、お前は俺達にも偽の笑顔とやらで接してたってことか」
傷ついた様子でそう言った。
「…そう言うことだ。悪かったな。」
アレンは北に歩き出した。
ギルクは止める術もなく、その場に固まる。