レヴィオルストーリー
4.水魔とオアシス
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サリアンシティに着いた四人はホテルを予約し、その日はお風呂に入ってすぐに寝た。
そして、翌日。
「ええぇえぇ~…………。」
イルがげんなりした顔で嘆く。
「うッそん…。」
今いるのは、サリアンシティのオアシス。
この町にはオアシスから引いた水で作られたプールがあった。
しかし………。
「申し訳ございません。只今オアシスとプールは閉鎖中です。」
たった今、そう言われた。
準備万端だった四人。
黒い半ズボンのような水着で首と足首にアクセをつけたアレン、青い半ズボンのような水着だったギルク。
イルはピンクのフリフリの可愛らしいビキニ。
イルに誘われたレイは緑色の混ざった濃い水色と白のボーダーのビキニ(下は白いショートパンツのような水着)だった。
「なぁんでぇ…?」
一番楽しみにしていたイルはひたすら嘆く。
衝撃の事実を伝えた監視人は、スタイル抜群の美女レイに見とれていた。
「きーてんの?!な・ん・で?!」
イルはイライラして怒鳴った。
「…はっ、すみません!!えっとですね、実は…」
監視人の話では、今オアシスに水魔がいるらしい。
その水魔は『リップル』といい、美しい容姿で男を虜にするそうだ。
しかし、女には厳しい(特に美女には)。
その水魔がいるせいで、男共は虜になって動かないし、女は攻撃されるので、水が引けず、さらにはオアシスにも近寄れないらしい。
「なるほどねぇ」
アレンはだるそうに言う。
正直、プールもどうでもよかったらしい。
「よし、イル。」
アレンがイルの肩にポンと手を置いた。
「諦めろ」
ガクッ!!
アレンが自分たちで何とかしようと言うのを期待していたイルはずっこけてしまった。