レヴィオルストーリー
「レイ達はどこだ」
「…村のど真ん中」
「まだ戦ってるか?」
「あぁ、結構ピンチだな」
そう言い笑ったスターナは目を閉じた。
そのまま、本当に動かなくなる。
アレンは立ち上がると歩き出した。
村の中心に向かって。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「《物体消去》!!」
「《風の精霊よ、降臨せよ!》」
「このやろうぉおおぉぉお!」
三人は窮地に追い込まれていた。
本気になる、と言ったロリンは物凄い速さで蔓を操り、三人を襲う。
それに対応するので精一杯だった。
「!!!!」
攻撃が止んだと思ったら、何本もの蔓が一気にイルを狙い出した。
「うひゃあぁぁああッ」
慌てて結界を張り、逃げる。
「イル!」
叫んだギルクはイルを引き寄せ、その場から離れた。
すると蔓は、今度はレイを狙う。
「きゃあっ…ッあ!」
まさか来るとは思っていなかったレイは、右足に大きな怪我を負ってしまった。
「レイ!」
咄嗟にイルが彼女の周りに結界を張る。
その結界に蔓がどんどん攻撃を仕掛ける。
レイだけに狙いを定めたらしい。