レヴィオルストーリー
「イル、ギルク!!後ろ!!」
襲われていたレイが座り込んだまま目を見開いてイルの後ろを指差した。
「えぇっ??」
思わず振り向く。
すると、二本の蔓がイルとギルクを刺そうとしているのが見えた。
「うわわわわわッ」
イルを引っ張り、ギルクはまた移動する。
「ちょ、レイが見えない!結界が…!!!!」
指先がドクンと震えた。
結界が破られた。
「レイ!!」
ロリンがニヤッと笑うのを視界の片隅で見たイルは、間に合わないと目をギュッと瞑った。
大量の蔓がレイに降り注ぐ。
「レイ!逃げろ!!!!」
ギルクが叫ぶ。
逃げたくても、足が痛くてとても無理だ。
レイも覚悟し、固く目を閉じた。
────殺される────