レヴィオルストーリー
「…アレン?なぁに?」
見つめられてすぐに真っ赤になったレイがしどろもどろに聞く。
「…え?あっ」
慌てて視線を逸らしたアレンは顔を横に背け、口元を手で覆った。
「アレン?」
「ごめん気にしないで…」
今度こそわかるくらい赤くなった。
そこに、ノックの音がした。
「あ、どうぞ」
レイが丁寧に答える。
するとドアが開き、ヴァンヌとデスティン、ルティが入って来た。
「お~アレン!起きたか!」
アレンを見るなり頭に響くような大声をあげたルティ。
「顔が赤い。熱か?」
ゆっくりと近づいてきたデスティンがそう言った。
「…熱はないわよ?」
顔の赤いアレンの額に手を当てたヴァンヌがそう言い、レイとアレンを交互に見た。
そして何故かにやりと笑う。
「邪魔しちゃってごめんなさいね♪」
ほほほ、と笑いながら言うヴァンヌにデスティンは呆れた表情をする。
「あぁ~そういうことか!はっはっは!」
またまた大声を出したルティはアレンの背中をばしっと叩いた。
「ッた!!」
思わず悲鳴をあげるアレン。
「ルティ!もうっ!アレンの背中は一番酷い怪我だったのよ!」
レイが怖い顔で怒ってルティを睨んだ。
「おーゴメンゴメン。レイは怖いなぁ」
謝りながらもアレンが目を覚ましたからか、嬉しそうなルティ。
「怖くないわ。ルティが悪いのっ」
レイはぷくっと膨れてそっぽを向く。
「おー可愛い可愛い」
からかわれたと思ったレイはさらに膨れた。