レヴィオルストーリー
少年の入って行った森は《リフォレの森》という。
カルアシティの真上にある大きな森だ。
「…“はじまりの街”、モスフィックタウン…。まずはそこだな…。」
モスフィックタウン。
レヴィオル国の中央にある、一番大きな街。首都でもある。
街の真ん中には“勇者の城”と呼ばれる大きな白い城があるが、今は魔王によって閉鎖されている。
モスフィックタウンへ行くには、この森は必ず通らなければならない。
「朝イチだけどモンスターには注意しないとな。…まぁこの森にいるやつくらいは大丈夫だろうけど」
国中に溢れているモンスター。強さや能力などは種類によって大きく違う。
リフォレの森に出てくるモンスターは、比較的弱い。
少年は余裕をかましているが、今さっき旅立ったばかりなのに大丈夫なのだろうか。
しばらく森を歩いて行く。
すると少年は、いきなり剣を抜いた。
細くて長い、刃の先と柄の先に赤い宝石がついた剣。
その剣を、神速ともいえる速さで後ろに振りかざした。
ドサッ……………。
少年が剣を振りかざしたところには、狼のような濃い灰色のモンスターが倒れている。