レヴィオルストーリー
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
それとほぼ同時刻。
アレン達は頂上の崖付近を歩いていた。
あと少しで目的地の小屋につく。
「怖い!落ちたら死ぬ!!いやぁあぁぁあ!」
「おいおい、縁起ねぇこと言うなよぉ」
ギルクが高所恐怖症のイルをおぶり、なだめながら歩みを進める。
「ほんとイルって赤ちゃんみたいね。」
レイの言葉にイルは青ざめながらも頬を膨らませた。
「ん?アレン、どした」
先頭を歩いていたアレンが急に立ち止まったのを見たギルクは首を傾げた。
「何か、変な感じしないか?」
「そうか?」
「あ、確かに。何かしら。」
「魔力かぁ」
ギルクは自分だけ気付いてないことから結論づけた。
「掴みにくいな。イル、わかるか」
「なななななな何が?」
恐怖の為か全くアテにならないイルを無視しておくことにしたアレンは辺りを見回した。
「…遠くから仕掛けてんのか?」
誰が、ではなく何が起こるのかを探ろうとした瞬間。
ガラッ!
「きゃ!」