レヴィオルストーリー
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その少し前、アレンが泉からレイのもとに帰ってきたとき。
オウン山では悲鳴が響き渡っていた。
「ごめんごめんごめんごめん!よそ見してた!すみません!!」
「コニス、もうその台詞は聞きあきました。何度言ったらわかるのですか?さっきだって泉から帰れなくすれば引き離せたのに、まさかよそ見しているなんて。」
悲鳴はコニスのものだった。
どうやらシリティーに怒られて痛い目を見たらしい。
「だって、シリティーが気になって…」
「私のせいですか。貴方が変態なだけでしょう?私がここの溜め池で水浴びすると言った瞬間目を輝かせて。覗きが趣味なんてどうかしてますよ。」
「シリティーちゃん可愛いからさ。」
「気をそらさせようとしても無駄です。」
「いたたたたたたた!あたっ!やめろ!」
「やめてほしいのなら集中して下さい。」
シリティーの細い綺麗な指がスクリーンのような影を指差した。
そこに映る二人はなにやら話し込んでいる。
「あっ、この女の子おんぶされてる。シリティー、お前もしてやるよ」
「集中しなさいと言ったでしょう」
コニスは渋々スクリーンに向き直った。