レヴィオルストーリー
「頭?あの高さから?!」
「…ほら、そうゆう顔するから。言いたくないんだ…」
レイの心配そうな表情を見て、視線を逸らしたアレンは呟いた。
「どうして?心配だもの。」
「……」
アレンは立てた膝に頭をのせレイとは逆の方向を向き、黙って答えない。
「アレン?」
「…何でもない。ふぁ…」
答えて前を向いたアレンは左手で隠しながら欠伸をした。
その横顔を見ながら思わずレイはぷっと噴き出す。
「眠いの?」
「ん…」
「緊張感ないのね」
「相手が何も仕掛けてこないからさ…」
そう言ったアレンは目を閉じてその場で寝ようとしだした。
「え、ちょっとアレン。もし寝てる間に獣出たり相手が仕掛けてきたら…」
レイの言葉は途中で止まってしまった。
すぐに眠ったアレンが、レイの肩に頭をのせてきた。
思わず固まる。
「あ、アレン」
すぅすぅ寝息をたてるアレンは本当に寝てしまったようだった。
「…どこででも寝れるのね」
ある意味感心しながら、レイはされるがままにしておいた。