レヴィオルストーリー
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「…何だと…」
暗い谷の中、コニスは信じられない、という表情で声をあげた。
「どうやって俺の魔術を解いた??魔術だぞ、魔法じゃなくて。」
自分の刃物と剣を交えさせる、目の前の碧の瞳に向かって聞く。
「…魔術?何だそれ。ていうかお前誰だ」
コニスを冷たく睨みながら、アレンは怒気を含んだ言葉を返した。
「俺か?俺はだな…、って、そうじゃなくて。」
「ふざけてんのか。俺の眠りを妨げるな。」
「はぁ?お前が勝手に起きたんだろ~。あのまま一生眠らす予定だったのによぉ、その女も。」
コニスはレイを顎で示した。
アレンに助けられた彼女は、震えながらも呆然として二人を見ている。
軽く跳んでアレンから離れたコニスはレイに手を伸ばした。
その直前にぐいっと引っ張られる。
「……んな」
「はい?…おわっち!」
「レイに触んな」
器用に左手で剣を握り、コニスも掴んだアレンはそのまま蹴りを入れようとする。
際どいところでコニスはかわした。
「何だよ焼きもちかい?」
「その減らず口きけなくしてやる」
完璧にキレたアレンは、掴んでいた左手を離すと神速の突きを出した。
それは標的の前で弾かれる。
「…うっとうしいね」
事前に結界を張っていたコニスはアレンを見て呟いた。
「お前がな」
「いや、お前だな」
場に合わない変なやり取りを交わし、また刃物と剣をぶつけ合った。