レヴィオルストーリー
「あぁ、安心して。他人の手柄を自分のものにしようって輩とはちがうからぁ。」
手をヒラヒラ振ってへらへら笑うロリン。
「じゃあ、何で来たのさ??」
コニスは焦りを隠し、平静を装って微笑みながら言う。
「あたし、前そいつらに負けちゃってぇ。魔王様にボロクソ怒られたのよね~。
それを挽回するために、今度の命令はきちんとこなそうと思ってぇ~」
そう言ったロリンは、今度はニヤッと怪しく笑った。
「裏切り者と剣士を殺せってね」
凍りついたかのように、誰も動かなかった。
ロリンの言葉でわかった。
魔王は作戦に気付いている。
「それも倒したフリでしょ??そのまましらばっくれるなら、すぐに殺っちゃうけどぉ」
軽く恐ろしい言葉を吐くと、ロリンは身体のどこかから蔓を出す。
「まずはやっぱりあたしのお気に入りから♪」
先を尖らせた蔓が物凄い速さでアレンに迫った。
───バレているなら仕方ない。
アレンは宙に浮いたまま直ぐ様剣を引き抜き、それを切り落とした。
「やぁっぱり。いいね~、その目♪」
ロリンを無視して、アレンはコニスの隣に降り立った。
ギルクとイル、レイも同様に地面に足をつける。