レヴィオルストーリー


「すご…光の精霊って…」

ロリン同様に驚いて固まっているイルを見て、ギルクは首を傾げた。


「何なんだ?あの精霊は他のと違うのかぁ?」


そして、殴られる。


「いてっ」

「馬鹿ね!光の精霊っていったら、五大精霊のトップよ!白魔法並みかそれ以上の力の“光”の魔力を持つ精霊なんだから!!」

「い、一番強い精霊ってことか!?」


〔う~ん…。一番ではないかな。二番?〕



いきなり話に入ってきた精霊に、ギルクは驚いて思わず後ずさる。



〔そんなにビックリしなくても。
…私より上の精霊はただ一人。すべての力を使いこなす、『虹の精霊』。唯一、神に会うことを許された精霊。

あの精霊は全部の力使うから、私でも敵わないの。〕



「神に!?」


頭が混乱してきたギルクは、とりあえずそこだけ反応する。



「光の精霊さん、いいかしら」


話していた光輝く妖精を呼び寄せ、レイは真っ直ぐロリンを見た。



〔今度のは私が現れたくらいでは死なないみたいね。この前の妖術師は最初の光で即終わっちゃったんだもん。〕

「あの時は殺すつもりはなかったのよ。」

少し表情を曇らせたレイを見て、妖精は笑った。



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